子どもたちへの新型コロナワクチンの概要をお伝えします。流行状況によって今後も随時変更の可能性がありますので、ご留意ください。
年齢によって少しだけスケジュールが異なります
初回接種と追加接種という考え方をします。初回接種によって、基本的な免疫をつけ、その後必要に応じて追加接種を行う、という考え方です。それぞれ製剤やメーカーの指定があります。
【生後6か月~4歳】
- 初回接種:3回で1セットとなっています。2回目は1回目の接種から3週間の間隔で、3回目は2回目の接種から8週間以上経過した後に接種します。
【5~11歳】
- 初回接種:3週間の間隔で2回接種します。
- 追加接種:追加(3回目)接種の場合は、12歳以上とは異なり、5か月以上の間隔で接種します。
【12歳以上】
- 成人と同様です。
- 初回接種:製剤によりますが、1回目接種後3-4週間あけて2回目を接種します。
- 追加接種:3回目、4回目はそれぞれ前の回の接種後3か月以上あけて接種します。
筋肉注射をします
標準的には、肩(三角筋中央部)に筋肉注射をします。体格によっては、太ももに筋肉注射をします。筋肉注射では、皮膚に垂直に針を刺します。
あまり日本では馴染みがなく、戸惑う方もいらっしゃるかもしれませんが、世界的には標準的に行われている方法です。筋肉注射だからといって痛みが強いわけではないといわれています。
インフルエンザとは同時接種可能です
【インフルエンザワクチンとの組み合わせ】
同時接種が可能です。また、それぞれのワクチンスケジュールを守れば、互いにどのような間隔でも接種可能です。
【インフルエンザワクチン以外との組み合わせ】
同時接種できません。また、互いに片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できるようになります。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。
小児科オンラインはこれからもお子さんの予防接種に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。(本ジャーナルは2022年11月15日に執筆しました。以降の情報は反映できておりませんのでご了承ください。)
(小児科医 橋本直也)