発達が気になる子 ~療育という名のていねいな子育てを~

shioda「うちの子、なんだかこだわりがすごいのよね」
「集団行動が苦手みたい」
「うちの子、落ち着きがなくて多動かも」

なんて不安に思うことはありませんか?
発達が気になるお子さんに対して、医療機関を受診し、診断をはっきりさせることも大切ですが、まずは今できることをしてみませんか。専門の医療者による早期個別療育だけでなく、ご自宅で両親との関わり方を工夫することで、子ども達は個性をいかしながらのびのびと成長していくことができます。

ここに示すものは、そんな工夫の一部ですが、ぜひご自宅での関わりを考えるきっかけにしてみてください。

1. 親子で心がつながる体験を増やしましょう

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まず何よりも大事なことは、親と子がお互い信頼し合える仲にあることです。

親は子どもを信じてみる。子どもを大きく受け入れてあげる。子どもには安全基地が必要です。最終的にはお父さん・お母さんに頼っていいんだ、と思えることが大切です。手遊び歌や絵本の読み聞かせをぜひたくさんしてあげてください。普段から、ギュッと抱きしめてあげたり、ボディタッチしたり、そういったスキンシップが実はとても大切なんです。子どもの心に寄り添う、共感的に関わる、そして心の奥底での交流を築いていってください。

2. ほめるサイクルを回しましょう

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発達のでこぼこがあるお子さんは、他のお子さんと比べてできないことが目立ちやすく、つい怒られることが多くなってしまいます。意識的に、ほめることを増やしましょう。ポジティブな声かけを増やしてあげてください。突然ほめろと言われても難しいときは、ぜひ簡単なお手伝いをさせてあげてください。そうすることで、子どもに役割ができ、うまくできれば、「「指示する→できる→ほめる」のサイクルを回すことができます。お手伝いは、将来の生活スキルにもつながっていくので、積極的に簡単なお手伝いをしてもらいましょう。それでも怒ることが多くなってしまった日には、お子さんが夜寝る前に、今日よかったこと・がんばったことを3つ伝えてあげてください。一日の終わりは、ポジティブに締めくくりましょう
とにかく大切なことは、お子さんの自己肯定感を高めてあげることです。自分はこれでいいんだ、そうした感情をたくさんほめることで育てていきましょう。

3. 具体的かつ視覚的に指示を出しましょう

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発達の気になるお子さんは、耳から聞いたことに対する情報の処理が難しいことが多いです。口頭で指示を出すだけでなく、ぜひ絵や図を使いながら、指示を出してみてください。また、複雑な長い指示も入りにくいです。1つの指示ができてから、次の指示を出すといった具合に、スモールステップで、細かく指示を出していきましょう。

 

発達障害が疑われるお子さんへの療育プログラムは世界的にさまざまなプログラムが広がっています。応用行動分析や構造化などが主なものです。しかし、そのベースになるものは、親子の信頼関係や共感的理解です。ぜひお子さんに対して肯定的に、温かく接してあげてください。

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

小児科オンラインはこれからもお子さんの発達に関わる問題を解決するために情報を発信していきます。

(小児科医 塩田勉