公開日: 2025年7月28日
以前は「食物アレルギーを疑ったらすぐに検査をしましょう」と言われることが多くありました。しかし現在では積極的な血液検査は避ける傾向にあります。
血液検査だけでは食物アレルギーは診断できない

何かを食べて食物アレルギーかな?と疑った時、まず頭に思い浮かびやすいのが血液検査などの検査かと思います。
しかし、実は血液検査だけで食物アレルギーと診断することはできません。一番大切な検査は「実際に食べて、症状が出るかどうかを確かめること」です。
食べる前に血液検査をしてはいけない!

誰だって、大切なお子さんが食物アレルギーを発症するのか、不安になりますよね。
しかし、「心配だからまず血液検査をしてから離乳食を始める」「食べさせる前に検査をしておく」という考え方は、現在は推奨されていません。なぜなら、その時の肌の状態や体調によっては、本当は食物アレルギーではないのに陽性と出てしまうことがあるからです。
まずは検査せずに少量から食べてみよう

新しい食べ物をあげる前に、血液検査をしておいたほうが安心と考える親御さんも多いと思います。しかし、もしもその検査項目が陽性となってしまうと、食べさせるのが怖い、やめておこう、と思うのが親心ですよね。ただ実際には、検査結果が陽性でも、問題なく食べられるケースもたくさんあります。
そのため最近では、日本アレルギー学会も、食べる前にむやみにたくさんの項目の血液検査をすることは推奨していません。心配なら「まずはごく少量を食べさせて様子を見てみる」「症状が何もなく、食べられそうなら次回から少しずつ量を増やしてみる」これが主流です。
まずは怖がらずに少量からトライしてみてくださいね。
食物アレルギー検査に関しては「正しく理解!食物アレルギーの検査」もご参照ください。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ小児科オンラインでご相談ください。