「怒る」のでなく「タイムアウト」を取り入れた子育て方法

子どもに善悪を教えていくのはとても根気がいるものです。忙しい中で、どのように親がイライラしないで教えていったらいいのでしょう。「タイムアウト」という方法を取り入れることで子育てがよりよくなることがあります。

善悪を教える方法はいくつもありますが、タイムアウトもその一つ

自分の子どもが友達を叩いていたら、怒った時に物に当たっていたら、他人を罵る言葉を言っていたら…親としてどう思いますか?また、どう教えていますか?

幼児教育では、親が「怒る」よりは「叱る」方がよいと言われています。「怒る」とは親が感情を表出している状態で、子どもは親の怒りが気になり何を注意されたのかわからなくなる時が多いものです。また子どもが親の怒る様子を真似し、嫌なことがあると感情に任せて怒る子になることもよく見かけます。さらに親の怒りが虐待に繋がることもしばしばあります。

それとは異なり「叱る」とは、親が感情を表出することなく、子どもに言動の意味を知らせるものです。しかしなかなか毎回上手に叱ることができないのも実状です。タイムアウトはそのような時にも有効に善悪を教える方法の一つとされています。

タイムアウトで考える練習をさせましょう

タイムアウトは、善悪の判断がつく1歳半~2歳頃から使用可能と言われています。悪いことをした時、決められた場所で、気持ちを落ち着かせ、自身がやった行いに対して考えさせるもので、”Thinking time”と言う人もいます。タイムアウトの時間は「子どもの年齢×1分」で3歳なら3分、5歳なら5分とします。その時間で、親も怒りを鎮めるようにします。

タイムアウトをする条件は、できる限り事前に約束しておきます。「怒って物に当たった場合はタイムアウト」など。もし事前の約束がない場合、子どもが望ましくない行動をとったら、まずは止めるように指示、次に同じことをしたら「タイムアウト」になる“最後の警告”をしてルールとします。タイムアウト後には、気持ちが落ち着いた子どもと、何がいけなかったかについてよく話し合うことがとても大事です。タイムアウトが終了し本人も理解した場合は、その件についてはそれ以上触れず、子どもの希望する遊びに戻します。

家族会議で適宜ルールを見直しましょう

事前にルールを決める場合や、タイムアウトがうまく機能していない時などには適宜家族会議をしましょう。家族会議とは、同居している全員で話し合うもので、ルールの取り決め、家族の問題についての相談、情報共有などをする場です。子どももある程度お話ができる年齢になれば意見を言ってもらいましょう。できれば週一回(例えば日曜の夕食時など)は定期的に話し合えるとよいでしょう。また、よい家族会議が継続されると、家族でいろいろな問題を乗り越えていけるかもしれません。

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

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(小児科医 野村あかり