最終更新日: 2024年2月15日 by syounikaonline
近年、ナッツ(木の実)アレルギーが急激に増加しています。また、強いアレルギー症状が出る可能性もあるため注意が必要です。
今回は、ナッツアレルギーの中でも特に多い、くるみ・カシューナッツアレルギーについてお話しします。
ピーナッツはナッツじゃない?!
ナッツは、「堅い木の実」のことを指しますが、ピーナッツは木ではなく、土の中に実る食物で、大豆と同じ豆類に分類されます。
ピーナッツアレルギーのあるお子さんでも、ナッツを食べられることが多いです。
くるみとカシューナッツのアレルギーが増えています
ナッツアレルギーの中でも、特にくるみとカシューナッツのアレルギーが増えています。
くるみについては、強いアレルギー症状がでる可能性も高い食材のため、「特定原材料(加工食品に表示が義務付けされている食材)」に追加されることが決まりました。
くるみ・カシューナッツはお菓子やパン、ドレッシングやカレーに使用されることが多い食材なので、注意が必要です。
「くるみとペカンナッツ」「カシューナッツとピスタチオ」は親戚どうし
1種類のナッツにアレルギーがあるからといって、基本的にその他のナッツをひとくくりにして除去する必要はありません。ひとつひとつ確認しましょう。
ただし、くるみアレルギーの人は、同じクルミ科に属するペカン(ピーカン)ナッツ、カシューナッツアレルギーの人は、同じウルシ科に属するピスタチオにもアレルギー反応を起こします。
これら親戚どうしのナッツは、それぞれペアで除去することになります。
食物アレルギーについては、上手に怖がり、食べられる・食べられない食材の整理をすることが大切です。不安がある場合、症状が気になる場合は、医師と相談しながら確認を進めましょう。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。
小児科オンラインはこれからも、お子さんのアレルギーについて情報を発信していきます。
(小児科医 知花愛里)