子どもの膝や足の痛み、成長痛?

公開日: 2025年12月26日

子どもが膝や股関節が痛いと言うけれど、翌日には何ともなく、様子を見てもいいの?と心配になることがありますよね。

本当に成長痛で済ませていいの?そんな疑問にお答えします。

成長痛って何?

まず、成長痛とはなんでしょうか。成長痛とは、一般的に膝や股関節などに見られる成長期特有の痛みです。

12 歳くらいまで見られることもありますが、多くは3~5歳の間に見られます。夕方から夜にかけて起こり、痛くて眠れないこともしばしばありますが、1時間ほどすると何事もなかったようにおさまり、翌日には普通に歩いています 。毎日というよりは、週に1~2回、あるいは月に数回といった頻度が多いようです。

痛みの原因は良くわかっていないため特効薬はありませんが、一人っ子に多いという報告があったり、親がさすってあげると痛みが軽くなることなどから、ある程度心理的な影響も関与しているのではないかと考えられています。

関節が痛くなるほかの病気は?

お子さんが膝や股関節の痛みを訴える場合、最もよく見られるのは成長痛ですが、膝や股関節が痛い病気はもちろんほかにもあります。

親の気づかないところでぶつけて軽い骨折をしている場合もありますし、感染症や免疫の病気が原因のこともあります。ビタミンCやビタミンDが不足して膝や股関節が痛くなることもあります。

中には、しっかり治療しないと命に関わる病気であることもあるため、痛みが続く場合は受診が必要です。

数日痛みが続いたり、熱が出てきたりしたら受診を!

それでは、どういったときに受診したらいいのでしょうか。

最初にお伝えしたように、成長痛は長続きせず、翌日には普通に生活ができるようになります。保育園や幼稚園では特に痛がる様子がなければ心配はいらないでしょう。ご自宅でも普通に歩いているようであれば安心です。

一方で、痛がる様子はないのに足を引きずっていて歩き方が少し変だと感じるときや、最近よく転ぶようになった、数日痛みが続くときには、成長痛とは異なる可能性がありますので、一度整形外科を受診してください。

また、痛がっているときに発熱が見られた場合は小児科を受診してください。

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ小児科オンラインでご相談ください。

SNSでシェア