子どもの前でタバコはやめてほしい4つの理由

hashimoto

最近、禁煙の話題がよくニュースに流れるようになりました。タバコは医学的には「百害あって一利なし」の存在です。特に、お子さんの前では絶対に吸って欲しくないというのが小児科医の願いです。
すでにわかっている子どもの健康とタバコの関係をまとめました。

1. 乳幼児突然死症候群のリスクが高まります。

妊娠中の母親の喫煙、産後の周囲の喫煙が乳幼児突然死症候群(何の予兆もないまま乳幼児が死に至る原因不明の病気)の危険を高めます。この病気の原因はわかっていないのですが、リスクを減らす対策としてタバコを避けることは重要です。

2. 赤ちゃんが誤食します。

生後半年を過ぎたころから、赤ちゃんは興味で細かいもの掴み、口に持っていってしまいます。この時期に自宅でよくある事故がタバコの誤食です。これは、私(小児科医)が救急外来で勤務していて本当によく出会うケースです。
赤ちゃんにとっての致死量はタバコ1本とされています。死亡まで至らなくても、重症の場合、意識が低下してしまうこともあります。高いところや引き出しの中に入れていても誤食してしまうケースがあるので、家の中にタバコを置かないことが一番です。

3. 喘息が悪化します。

喘息は、刺激となる粒子を吸い込むことで悪化します。タバコの粒子はその代表です。
「外でしか吸わないから」もダメです。吸った後の服や髪には、タバコの粒子が無数に付いています。服をはたいただけでも、その粒子は舞い、子どもに影響を与えてしまいます。
喘息の治療で毎日お子さんが頑張ってお薬を飲んでいるのにもかかわらず、親がタバコをやめないというのは、おかしな話です。親がタバコをやめれば、そのお子さんが苦しい思いをすることが減る可能性があります。

4. 親の健康が損なわれます。

喫煙は、がん(肺がん、食道がん、膀胱がん・・・など)、心筋梗塞、COPDなど数々の病気の原因になります。お父さん、お母さんにずっと元気でいてほしいのは全ての子どもの願いです。あえて親が自分の体に害のあるタバコを続ける理由はありません。

 

子どもの健康を守る小児科医として、タバコに関する正しい知識が広く伝わり、タバコで健康を損なうことのない社会が実現することを願います。

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

小児科オンラインはこれからもお子さんの健康に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。

(小児科医 橋本直也