最終更新日: 2024年2月15日 by syounikaonline
子どもは休日や夜間にも熱を出すことがありますよね。つらそうな症状を少しでも和らげてあげるために、お家でできるケアをご紹介し、また発熱の疑問にお答えします。
首の横、わき、足の付け根を冷やしましょう
小さな保冷剤をタオルに包んで、首の横やわきの下、足の付け根を冷やしてあげると熱を下げる効果があります。不快なほど冷えすぎてしまわないように、お子さんの様子をよく見ておきましょうね。
冷却ジェルシートについての注意点は「知らずに使うと危険!冷却ジェルシートの事実」をご覧ください。
お家に解熱剤があれば、上手に使用しましょう。飲み薬と座薬の解熱剤では、効きはじめるのに数十分の差がありますが、効いている時間の長さはほとんど同じです。
痛みにも効果があるので、耳の痛みや、頭痛、関節痛があるときも使うと良いでしょう。
解熱剤の使い方は「子どもの発熱時の解熱薬の使い方」もご覧になってください。
お食事に制限はありません
食べられる状況なら何を食べても構いません。体調が悪いときは、そんなにたくさんは食べられませんので、あえて制限する必要はありません。
嘔吐や下痢があるときは、ご飯や麺など炭水化物を中心にしましょう。また果物を食べすぎるとお腹がゆるくなることがあるので、注意しましょう。
冷たいものより、温かいものの方がお腹に優しいですよ。
なお水分くらいしか摂れないときは、脱水や低血糖にならないように、塩分や糖分を含む、味のある水分を摂るようにしましょう。
お風呂には入っても大丈夫
お風呂は入っても構いませんし、入浴時間帯に熱でつらそうだったり、眠っていたりすれば、入らなくても問題ありません。入浴は体力を使うので、入る時は、疲れない程度に短時間ですませましょう。
熱が3、4日続く、呼吸が早い、ぼーっとして目が合わない、一日中食べたり飲んだりできない、などは病気の勢いが強い状態ですので受診するようにしましょう。受診の目安は「子どもが熱を出したときの受診の目安」も参考になさってくださいね。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。
小児科オンラインはこれからもお子さんの発熱に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 金澤結)
参考文献
厚生労働省 保育園における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)