離乳食の味付けって、どうしたらいいの?

最終更新日: 2024年2月15日 by syounikaonline

「離乳食は薄味で!」と聞くけれど、どの程度?いつから味をつけてもよいの?などという不安をお抱えではないでしょうか。離乳食の味付けについて、解説します!

味覚形成の時期に素材の味を楽しもう!

離乳食が進んでいくと、味への反応を示すようになります。調味料を使うとしたら、離乳食中期くらいからがおすすめです。乳児の舌には、味覚を司る「味蕾(みらい)」がとても多く、大人になるにつれ「味蕾」は減少していきます。そのため、味覚を形成するこの時期に、素材の味を楽しんでほしいと思います。また消化機能が未発達ですので、濃い味付けは消化の負担になってしまいます。

なお、はじめてのうどんを食べさせる時は、ベビー用の無塩うどんを選びましょう。市販のゆでうどんや乾麺は、塩分が含まれるので、離乳食には不向きです。

食が進まない時は、出汁がおすすめ!

離乳食をあまり食べてくれない・・・というときは、出汁を利用して、味をつけるとよいです。出汁には、旨味の素であるグルタミン酸が含まれているため、「おいしい!」と感じ、食が進むことがあります。

お子さんの飽きや好みに応じて、醤油を使うとしたら、離乳中期以降で、1食あたり0.1〜0.3g程度に抑えましょう(味噌:耳かき1さじ、しょうゆ:2滴ほど)。

離乳後期になってくると、ケチャップ、バターなども使えるようになってきますが、味の濃さは大人の1/3〜1/5程度に抑えるのがおすすめです。

完了期になると、使える調味料が増えますが、味の濃さは大人の1/3程度が目安です。

砂糖はいつから使ってよい?

砂糖は虫歯や味覚形成に悪影響なので、基本的に砂糖は離乳食に使わなくてよい調味料です。離乳食後期から砂糖を離乳食に使う場合は、1回の食事で小さじ1/4程度にとどめましょう。黒糖には、ハチミツと同様にボツリヌス菌が含まれている可能性があるため、1歳未満の乳児には使わないようにしてください。(ボツリヌス菌については「ハチミツは1歳まではNG」をご参照ください。)

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

小児科オンラインはこれからもお子さんの栄養に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。

(小児科医 吉澤和子

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