アレルギーのプリック検査ってどんな検査?

即時型の食物アレルギーの診断では、原因として疑われる食物の抗体を持っているかどうかを血液検査で調べます。

しかし、血液検査ではっきりしないときや検査項目にない食物を調べたいときは皮膚プリック検査が役に立ちます。

検査で皮膚が腫れるのは、アレルギーの抗体を持っているということ 

皮膚プリック検査は、アレルギーの原因として疑われる物質(アレルゲン)を皮膚にのせ、検査用の針で押し付けて、虫刺されのように腫れるかどうか調べる検査です。

腫れた場合、そのアレルゲンに対する抗体を持っていて、皮膚がアレルギー反応を起こしたことになります。わずかですがアナフィラキシーを起こす可能性があるので、リスクを減らすために、体調の良いときに検査を行います。

検査用の針を押し付けると、ボールペンでつつかれたような痛みはありますが、採血のときのような痛みはありません。

皮膚の面積に応じて、多数のアレルゲンを同時に検査できます。

 

皮膚プリック検査の注意点と、検査の流れ

検査数日前からアレルギーの飲み薬を中止する(薬により日数が異なります)、当日は検査する部位の皮膚にステロイド外用薬を塗らない、などの注意点があります。事前によく確認しましょう。

検査の流れ(前腕で行う場合)

  1. 椅子に座り、机の上など平らなところに腕をのせる
  2. 検査部位の皮膚(前腕手のひら側)をアルコール綿などで消毒する
  3. ペンやシールでマークをつける
  4. 検査薬(診断用スクラッチエキス、ヒスタミン・生理食塩水)を1滴ずつ皮膚に落とす
  5. 検査用の針を、皮膚に落とした検査薬の上から静かに押し付ける
  6. 15-20分後、膨疹(ぷくっとした腫れ)、紅斑(赤み)の大きさをmm単位で測定する

腫れの大きさを、ヒスタミンや生理食塩水による腫れと比較して、判定します。

 

食物そのもので、検査を行うこともできます

皮膚プリック検査で使う診断用スクラッチエキスには、67品目(2022年10月現在)があります。

診断用のエキスがない食物の検査をしたい場合は、食物そのものを使って Prick to Prick 検査を行います。方法は皮膚プリック検査とほぼ同じで、エキスを皮膚に垂らす代わりに、食物を先に付けた検査用の針を皮膚に押し付けます。皮膚プリック検査と同時に行うことが可能です。

 

似た検査で、スクラッチテストがあります。同じ流れで検査をしますが、使う針が異なり、針で皮膚を少し傷つけてアレルギー反応をみる検査です。皮膚プリック検査より少し反応がでやすくなります。

症状歴から検査の必要性や種類、検査すべきアレルゲンについて主治医とよく相談しましょう。
(「正しく理解!食物アレルギーの検査」も参考にしてください)

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

小児科オンラインはこれからもお子さんのアレルギーに関する疑問を解決するために情報を発信していきます。

(小児科医 小笠原久子