低身長~成長ホルモン治療の適応になるのはどんな低身長??〜

「うちの子、身長低いかしら?」「明らかに小さいな。私も小さいからきっと平気かな…?」など、ふと不安になったことはありませんか。

まずは、成長曲線をつけてみましょう

お子さんの身長が平均的なのかどうか。それを知るには、まず、成長曲線の記入がおすすめです。

成長曲線は母子手帳にも載っていますし、一般社団法人日本内分泌学会の低身長のページにも掲載されています。

実際につけてみて、-2SD~+2SDの曲線に入っていれば、基本的に問題はありません。
成長曲線に入っていない場合や、成長曲線内ではあるものの停滞している場合は受診をお勧めします。

子どもの身長が低いかも!病院に行くときはどんなとき?」も参考にされてください。

「成長ホルモン治療」の適応になる低身長

実際に専門病院受診となる患者さんでも、ほとんどが家族性や栄養性、体質性の低身長などで、経過観察となる場合が多いです。

成長ホルモン治療が適応となる低身長には、下記のような疾患があります。

  1. 成長ホルモン分泌不全性低身長:成長ホルモンが分泌されない

  2. Turner症候群:先天性心疾患、性腺機能不全などをあわせもつ

  3. 慢性腎不全:腎臓の働きが不十分

  4. Prader-Wili症候群:特徴的な顔貌、筋緊張低下、哺乳力低下などから乳児期に診断がつくことが多い

  5. 軟骨異栄養症:身長と比較して手足が短い

  6. SGA性低身長:出生時の身長、体重が基準より小さい

  7. Noonan症候群:先天性心疾患、Turner兆候をあわせもつ

低身長の診断で一定の身長を下回っていたら、成長ホルモン治療をします

外来では、まず生活環境など細かくお話を伺い、診察、その後血液検査やレントゲンを行います。

上記疾患に当てはまったとしても、身長がそれぞれ一定の身長を下回っていることが成長ホルモン治療適応の条件となります。

治療は、自宅で夜寝る前に毎日細い針で、成長ホルモン注射を打つことになります。

まずは気になったら成長曲線をつける、曲線から外れている、曲線内だけど平均の傾きからどんどん離れてきている場合は、ぜひかかりつけ医に受診してみてください。

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

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(小児科医 滝崎奈穂