子どものカフェイン摂取~ 知っておきたい影響と上手な付き合い方 ~

公開日: 2026年5月18日

子どもはカフェインをいつからとってよいのか、実際にどのような影響があるのか、心配したことのある方も多いのではないでしょうか。

カフェインは、私たちの身近な飲み物やお菓子に含まれています。子どもにとっては少量でも体調や睡眠に影響することがあり、知らないうちに摂りすぎてしまうこともあります。

子どものカフェイン摂取について、知っておきたいポイントをまとめました。

子どもはカフェインの影響を受けやすい

子どもは体が小さく、カフェインを分解・排出する力も未熟です。そのため、大人では問題にならない量でも、不眠、落ち着きのなさ、動悸、吐き気、腹痛、手の震えなどの症状が出ることがあります。

特に、感受性には個人差があり、少量でも強く反応する子どもがいることが知られています。

また、睡眠への影響は大きく、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることで、翌日の集中力や気分に影響することもあります。睡眠不足が続くと、学習面や情緒面への影響が心配されるため、注意が必要です。

子どものカフェイン摂取は要注意!

海外では、子どものカフェイン摂取量の目安として、体重1kgあたり2.5mg/日を上限とする考え方があります。例えば体重20kgの子どもでは約50mgが目安となり、緑茶1杯程度、コーヒーカップ約2分の1程度に相当します。

また、米国小児科学会は、基本的に子どもはカフェイン摂取を控えるよう勧めています。一方、日本では子どもに対する明確な数値基準は示されていません。子どもはカフェインの影響を受けやすいことから、摂取には注意が必要とされています。

そのため、数値だけで安全かどうかを判断するのではなく、実際の体調や生活への影響を重視することが大切です。数値はあくまで参考とし、お子さんの様子や睡眠への影響を見ながら調整するようにしましょう。

エナジードリンクや隠れた摂取源に注意し、家庭で工夫を

エナジードリンクには、1本で100mg以上のカフェインを含むものもあり、小児や思春期の子どもには推奨されていません。

また、カフェインはチョコレート、ココア、栄養ドリンク、一部の風邪薬などにも含まれており、複数の食品が重なると摂りすぎてしまうことがあります。

夕方以降はノンカフェイン飲料を選ぶ、寝る前のチョコレートを控えるなど、家庭での工夫が大切です。


カフェインは身近な成分ですが、子どもにとっては影響が出やすいものです。普段の生活の中のカフェインを意識し、特にエナジードリンクは避けるようにしましょう。

お子さんの睡眠や様子に変化がある場合は、カフェイン摂取を一度見直してみてください。

<参考文献>
・Temple JL.Caffeine use in children: What we know, what we have left to learn, and why we should be concerned.Neuroscience & Biobehavioral Reviews. 2019;103:163–175.
・Aepli A, Kurth S, Tesler N, Jenni OG,Huber R.Caffeine consuming children and adolescents show altered sleep behavior and deep sleep.Brain Sciences. 2015;5(4):441–455.
Health Canada.Caffeine in foods.
American Academy of Pediatrics.The Effects of Caffeine on Kids: A Parent’s Guide.
厚生労働省.食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A.
・Seifert SM, Schaechter JL, Hershorin ER, Lipshultz SE.Health effects of energy drinks on children, adolescents, and young adults.Pediatrics. 2011;127(3):511–528.

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ小児科オンラインでご相談ください。

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