食物アレルギーじゃない人にも知ってほしい!緊急用のエピペン®

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エピペン®というアレルギーの緊急用の薬剤のことをご存知ですか?自分自身が食物アレルギーの方、食物アレルギーのお子さんの保護者の方以外は、あまりご存知ないかもしれませんね。しかし、大人と違って自分で薬剤を使用できない子どもは、周囲の大人にその知識がないと、みるみる具合が悪くなり、死亡してしまう場合もあります。しかもお子さんは常に保護者の方と一緒にいるわけではありません。ぜひこの記事でエピペンについて知ってくださいね。

1. エピペン®はアレルギー症状に使用する緊急用の薬剤です

エピペン®は、ご自宅や学校など日常生活の場で、お子さんに緊急性の高いアレルギー症状が出た際に使用する、緊急用の薬剤です。スティック状の一回使い切りのキットで、注射針と薬剤が一体になっています。注射と聞いて少しこわい印象を持たれるかもしれませんが、針が見えることはありません。太ももに押し当てて使用しますが、押し当てた瞬間のみ針が出て、太ももから離した瞬間には針はキット内に収納される仕組みになっています。

2. エピペン®は命を救います

エピペン®の最大の特徴は、アレルギーのあらゆる症状を速やかに改善させることにあります。エピペン®以外にも緊急用の薬剤はありますが、飲み薬は吸収して効果が出るまでに時間がかかってしまいますし、吸入薬は効果が咳など呼吸の症状に限定されます。一方エピペン®は、血圧が下がってしまい命の危険が迫ったお子さんにも効果をすぐに発揮する、まさに「命を救う」特効薬です。

3. エピペン®を使い慣れている人なんていません

「エピペン®を携帯している人や、学校・保育園の先生が使い方をよく知っていればいいんじゃないの?」そんな声も聞こえてきそうですが、そうではありません。なぜなら、使い方をよく知っている人も、実際に緊急性の高いアレルギー症状が出ることはまれなので、エピペンを使い慣れてはいないからです。お子さんが苦しんでいる場面に遭遇したら、軽いパニックを起こしてしまうのも当然でしょう。

4. お子さんの緊急時には協力的な声かけこそ重要です

そんな時にひとりぼっちで対応しない、させないことが何よりも重要です。「こんな時はエピペン®を使うんじゃなかった?」「あなたがエピペン®を使っている間に、私は救急車を呼ぶね」そんな声かけができたら最高です。子どもの緊急事態にみんなで知恵を出し合って対応する。エピペンの事細かな知識以上に大切なことだと思います。

 

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(小児科医 安藤友久