湿疹治療のステロイドの塗り薬〜ぶり返しを防ぐ中止のタイミング〜

お子さんのかゆそうな湿疹、病院でステロイドの塗り薬をもらい、よくなったと思ってやめたらまたひどくなった、というぶり返しの経験はありませんか。そんな時は、塗り薬をやめるタイミングが早すぎるのかもしれません。長引く湿疹(アトピー性皮膚炎を含む)で皮膚がすべすべに戻った後の塗り薬のやめ方について解説します。

軽い湿疹ではステロイドの塗り薬をやめるのは良くなって2-3日後

しっかりとスキンケア(洗浄、保湿)をしていても湿疹や赤みがよくならない場合、皮膚の炎症を抑えるために小児科や皮膚科ではよくステロイドの塗り薬が処方されます。湿疹や赤みのあるところをこの塗り薬で治療する場合、基本的には1日2回塗ります。数日使用すると改善し始めることが多いですが、見た目に皮膚の色がもどったところでやめてしまうと、皮膚の下にまだ炎症が残っているためすぐにぶり返してしまいます。

手のひらで皮膚に触った時に、ゆで卵の白身くらいつるつるの触感になるまでは必ず塗り続け、そのあとも2-3日は同じペースで塗ると皮膚の下に残る炎症も抑えられることが多いです。

長引く湿疹ではステロイドの塗り薬は徐々に塗る回数を減らしましょう

長引く湿疹では、ステロイドの塗り薬をやめた後に何もしないのではなく、必ず保湿剤によるスキンケアをしてください。そして、保湿剤のみのスキンケアに戻すとき、ステロイドの塗り薬を急に中止してしまうのではなく、徐々に塗る回数を減らしてやめましょう。

具体的には、ステロイドの塗り薬を12回塗っていたところを11回へ、そして数日から1週間してぶり返しがなかったら2日に1回へ、さらによかったら3日に1回と徐々に減らしていきましょう。ステロイドの塗り薬を減らしたタイミングに、保湿剤を塗るようにするとぶり返すことが少なくなります。ステロイドの塗り薬を完全に中止したあとも、12回の保湿剤は1年を通して続けましょう。

それでもぶり返してしまう場合、湿疹が出る前にステロイドの塗り薬を使う治療法があります

ステロイドの塗り薬を徐々に減らしていっても、中止して保湿剤のみのスキンケアにすると、どうしても湿疹をぶり返してしまうお子さんもいます。

その際は、数日から1週間に1回のペースで見た目に症状がなくてもステロイドの塗り薬を定期的に使用しましょう。これにより、未然に再度おこる皮膚の炎症を防ぎ、すべすべな皮膚の状態を維持できることがあります。これを「プロアクティブ療法」と言います。もしどうしてもステロイドの塗り薬をやめると湿疹が出てきてしまう場合には、塗り薬を処方してもらっている小児科や皮膚科で相談し、この方法を試してみてはどうでしょうか。皮膚の状態が悪化するたびにステロイドの塗り薬を使用するよりも、結果的に使用総量を抑えることができます。

ステロイドの塗り薬については、「ステロイドのぬり薬、あまり知られていない3つのポイント」「ステロイドのぬり薬、よくある3つの誤解」も参考になさってください。

 

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

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(小児科医 竹下淳子