赤ちゃんのうつぶせ時間はどう過ごす? 〜tummy timeについて〜

「赤ちゃんはうつぶせの練習をした方がいいの?」「いつから?どんなふうに?」「赤ちゃんがうつぶせするのを嫌がったら?」

赤ちゃんのうつぶせ時間(tummy time)の疑問について解説します。

うつぶせで遊びながら親子の時間を楽しみましょう

アメリカ小児科学会は『Back to sleep,Tummy to play(眠る時は仰向けに、遊ぶ時はうつぶせに)』という言葉で、うつぶせ時間を推奨しています。

うつぶせ時間では、

(1)感覚や運動の発達を促す効果
(2)ずっと同じ姿勢でいることによる頭の変形を防ぐ効果

が期待できるとされています。

うつぶせ時間は、赤ちゃんが生まれてすぐから始められます。始めるのが早いほど赤ちゃんが慣れやすいといわれています。

床に毛布などを敷いて、おむつ替え後やお昼寝後など決めたタイミングにうつぶせの時間を作ってみましょう。赤ちゃんの視線の先にお母さんやお父さんが見えたり、おもちゃがあると、うつぶせ時間が楽しくなります。

1回3〜5分を1日2、3回から始めて、成長・発達とともに徐々に増やしていきます。首がすわるようになるとより長い時間うつぶせで遊べるようになりますし、ハイハイをする頃には自分からうつぶせで遊ぶようになります。

参考文献(1)

 

赤ちゃんが嫌がるときは無理せずに、楽しめるような工夫をしましょう

赤ちゃんがうつぶせを嫌がるときには、お母さんやお父さんの上でうつぶせにしてあげると赤ちゃんも安心できます。大人が枕を使って仰向けになり、胸やお腹の上で赤ちゃんをうつぶせにしてみましょう。赤ちゃんと視線を合わせて話しかけてあげると親子の良いコミュニケーションの時間になります。座った膝の上や、抱っこしながら腕の上でうつぶせにしてあげるのもよいでしょう。

また、横向きに寝かせるのも一つの方法です。赤ちゃんの両腕は前に出すようにし、体を丸めるように膝を曲げてあげると赤ちゃんも快適です。手の届くところにおもちゃがあるのもよいでしょう。

嫌がるときは無理せず、少しずつ慣らしていきます。うつぶせの練習をしないからといって、赤ちゃんの発達に悪い影響があるということはありません。赤ちゃんが楽しめる方法を試してみてくださいね。

参考文献(2)

 

赤ちゃんがうつぶせの時は必ず大人がそばに
いて、眠る時は仰向けにしましょう

赤ちゃんがうつぶせで遊んでいる間は必ず大人がそばにいるようにしましょう。うつぶせ寝はSIDS(乳児突然死症候群)の危険性があります。赤ちゃんがうつぶせのまま眠ってしまわないよう、くれぐれも気をつけてください。

また、普段うつぶせに慣れていない赤ちゃんの方が、睡眠中にうつぶせになってしまった際のSIDSの危険性が高いという報告(3)があります。赤ちゃんを寝かせるときは必ず仰向けにして、起きているときに一緒にうつぶせ時間を過ごし、SIDSを防ぎましょう。

 

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

小児科オンラインはこれからもお子さんの子育てに関する疑問を解決するために情報を発信していきます。

(小児科医 岡野彩子

 

 

参考文献

(1)Back to Sleep, Tummy to play. American Academy of Pediatrics. Last Updated 1/20/2017

(2)Tummy Time Activities. American Academy of Pediatrics. Last Updated 9/30/2013

(3)De-Kun Li, Diana B Petitti, Marian Willinger, Robin McMahon, Roxana Odouli, Hong Vu, Howard J Hoffman. Infant sleeping position and the risk of sudden infant death syndrome in California, 1997-2000. Am J Epidemiol
. 2003 Mar 1;157(5):446-55.