最終更新日: 2024年4月15日 by syounikaonline
自転車の補助椅子にお子さんを乗せることがあると思います。短時間だからいいやと、お子さんにヘルメットを着用させずに乗せてしまったことはありませんか?(本記事は2024年4月15日に一部表記を修正しました。)
ヘルメット着用は道路交通法で定められています
自転車運転時のヘルメット着用について、道路交通法に努力義務として記載されています。対象は、全ての自転車運転者、同乗者、そして子どもが運転する場合などあらゆるケースです。
子育て家庭では、補助椅子にお子さんを同乗させることもあると思います。法律に則り、運転者である保護者も、同乗者であるお子さんも、みなさんヘルメット着用に努めなくてはいけません。
ヘルメットで重大事故の88%は防げる
自転車事故において、ヘルメットを着用していた場合と比較して、着用していなかった場合の致死率は約2.7倍となっています*。 また、死亡した人の64.9%が頭部に致命傷を負っており*、このことからも頭部を守るヘルメットの重要性がわかります。
頻度が高く、致死的になりうる頭のけがからお子さんを守ることはとても重要です。米国小児科学会によると、着用によって、重大事故の88%を防ぐことができると言われています。
*警視庁ホームページ『自転車用ヘルメットの着用』令和元年から令和5年までの東京都内における自転車乗用中死者のデータ
ヘルメット着用の他にも守って欲しい大切なポイント
お子さんとの自転車同乗の際に大切なポイントを4つご紹介します。
(1)子どもの自転車用のヘルメットは乗車前にかぶせましょう。
(2)乗車後はすぐにシートベルトを着用させましょう。
(3)停車中も転倒するおそれがあるので、子どもを乗せたまま自転車を離れたり、目を離したりしないようにしましょう。
(4)前後の幼児用座席に子どもを2人乗せる時の転倒防止のために、「乗せる時は後部から前部の順、降ろす時は前部から後部の順」を守りましょう。
子どもとの自転車同乗は重大事故につながることがあります。ときには急ぐ気持ちになる状況もあると思いますが、常に安全第一を心がけましょう。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。
小児科オンラインはこれからもお子さんの事故予防に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 橋本直也)