最終更新日: 2024年2月15日 by syounikaonline
離乳食が始まると次に悩むのが、水分の摂り方ではありませんか。様々な便利グッズがあるため、どのように進めたら良いのかご不安な方もいらっしゃると思います。水分摂取のコツについてお教えしますね。
スパウト、ストロー、コップ飲みなどは、必ずしも練習しなくても良いんです!
スパウトやストロー、コップ飲みなどは、練習をしなくても、口の発達とともに上手になっていきます。もし試してみて、うまくできなければ、まだ口の準備が整っていないのかもしれません。スパウトは「生後5ヶ月から」と記載されている商品が多いですが、必ずしも生後5ヶ月からスパウトでの水分摂取を始めましょうという訳ではありません。離乳初期・中期は、まだまだミルクや母乳のカロリーに頼って成長していますので、ミルク、母乳以外の積極的な水分摂取は、離乳食が安定して摂取できるようになってきてからがおすすめです。
スパウトは歯が生え始めてから試してみましょう
水分摂取の進み方には、顎の発達が関係していると言われています。歯が生え始めると、噛み合うことで顎が固定され、飲み物を飲みやすくなります。スパウトは、哺乳動作の延長でできるようになっていますので、歯が生え始めてきた頃から、スパウトを試すと良いでしょう。スパウトの次は、ストローマグを試すようにセットになっている商品もありますよね。しかし、ストローマグで上手に飲めなかった場合は、コップ飲みをはじめても良いでしょう。
ストロー飲みのコツは”紙パック飲料”
ストロー飲みの練習には、紙パック飲料が適しています。お子さんがストローをくわえたところで、紙パックの側面をやさしく押して、少しずつ飲ませてみましょう。むせないように力を加減し、様子を見ながら練習してください。「ストローを吸えば飲み物が飲める」ということを理解できたら、ストローマグを使用してみましょう。
ただし、必ずしも練習が必要というわけではありません。口の発達がまだ準備できていない段階で、早めに練習してしまうと、舌が下がることによる口呼吸になってしまったり、練習中にむせこんだりということがあります。
歯の生え揃いに個人差があるように、水分摂取の進め方にも個人差があります。ぜひ、お子さんのペースで進めてみてください。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。
小児科オンラインはこれからもお子さんの栄養に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 吉澤和子)