頻度は少ないけどアレルギーに注意が必要な食物:大豆・ナッツ類・そば・ゴマ・魚卵

食物アレルギーの原因は、年齢が小さい時には鶏卵・乳・小麦が圧倒的に多く、年齢が大きくなると果物、甲殻類(エビ・カニ)やピーナッツなどが増えてきます。今回は、それ以外の頻度は少ないものの身近な食物でアレルギーの注意が必要な大豆、ナッツ類、そば、ゴマ、魚卵について解説します。

大豆は少量の離乳食の豆腐から試しましょう

大豆は乳幼児期にアレルギー症状が判明することの多い食物の一つです。離乳食で豆腐を食べ始める時は少量から試し、徐々に増やしていくようにしましょう。醤油や味噌は発酵の過程でアレルギーが出にくい状態になるため、重症の大豆アレルギーではない限り、除去する必要はありません。豆腐が食べられたら、納豆、豆乳なども基本的に問題なく食べられます。

ただし、もともと豆腐など大豆製品を食べて問題がなかったのに、年齢が大きくなってから、豆乳を飲むとのどがかゆくなるなどの症状が出始めることがあります。これは花粉症と関連して起きている可能性があります。食べて違和感を感じるようになったら、食べるのを中止してアレルギー専門医に相談しましょう。

ナッツ類はお菓子だけではなく、ドレッシング、カレールーなども注意が必要

ナッツ類(くるみ、カシューナッツ、アーモンドなど)は、細かくしたものがチョコレートやクッキーなどのお菓子類に入っていることがあるだけではなく、ドレッシングやカレールーなどに含まれていることもあるため、気をつけましょう。

また、ピーナッツとその他のナッツ類は植物の分類が異なりますが、蛋白(たんぱく)の構造に似ている部分があります。そのためピーナッツにアレルギーがあると他のナッツ類でもアレルギー症状が出てしまうことがあります。ピーナッツで症状が出たことがある場合はアレルギー専門医を受診し、他のナッツ類の検査や除去の必要性を相談しましょう。

そば、ゴマ、魚卵で気をつけること

そばは頻度は多くありませんが、アレルギー症状が重く出る傾向があります。また、そばアレルギーがある場合、同じ釜で茹でたうどんなどでもアレルギー症状が出ることがあるので、特に外食時には注意しましょう。

ゴマは料理や薬味、ドレッシングなど様々な形態で食べる機会があります。粒のゴマやゴマ油は問題なく食べられても、すりゴマや練りゴマでアレルギー症状が出てしまうことがあります。

魚卵アレルギーのほとんどはイクラが原因です。しかし、イクラアレルギーがある場合、蛋白の構造が少し似ているタラコなど他の魚卵でも症状が出る可能性があるため注意が必要です。

初めて食べる時、量を増やす時は医療機関が開いている時間帯にしましょう

アレルギーの原因となりやすい食物を初めて食べる時は、何か急な症状が出てしまった時にすぐに受診できるように、平日の午前中や午後早めなど医療機関が開いている時間に試しましょう。量はごく少量から試して、別の日に2−3回同じ少量で症状が出なければ少しずつ量を増やしていくなど慎重に進める方が安全です。

また、もともと何らかのアレルギーの病気(食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎)がある場合、食物アレルギーの症状が出やすい傾向があります。心配な場合はアレルギー専門医を受診し、検査の必要性なども含めてアレルギーの原因となりやすい食物の食べ進め方を相談しましょう。

 

全ての食物についてアレルギーを心配しておそるおそる食べる必要はありませんが、原因となりやすい食物については知っておいて、注意して食べ進める方が安全です。

もしも何かわからないアレルギー症状が出た場合は、原因となりやすい食物が含まれていないか、食べた物や成分表示などを記録しておいて、アレルギー専門医に相談をしましょう。

 

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

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(小児科医 小笠原久子