ゆで卵以外の卵料理と加工品の食べ進め方

鶏卵は、食物アレルギーの頻度が最も高く、離乳食の時期から慎重に進めている方も多いかと思います。鶏卵は加熱をすればアレルギー症状が出にくくなるので、まずは固ゆで卵から開始します。今回は固ゆで卵をある程度食べられることがわかった後、他の卵料理や加工品をどのように進めていくかをお伝えします。

離乳食での最初の卵の始め方については、「離乳食での卵の進め方」を参照してください。

*明らかに食物アレルギーの症状が出たことがある、血液検査でIgE抗体価が高い、アトピー性皮膚炎がある、などの場合は必ず医師の指示のもとで食べ進めてください。

固ゆで卵白を食べられたら、炒り卵や薄焼き卵などしっかり加熱したものから試しましょう

固ゆで卵白2〜5g(約1/20〜1/8個)くらいを食べられることが確認できたら、炒り卵(細かく)や薄焼き卵(両面焼く)などしっかり火を通した卵料理も試してみましょう。水分がなくなる分、固ゆで卵よりも少なめの量にしておきます。

食べてアレルギー症状がないと確認できた固ゆで卵白の8割くらいまでを目安に、少しずつ食べてみましょう。

卵焼き、フレンチトースト、茶碗蒸し、卵スープは加熱が弱いので注意が必要です

固ゆで卵・薄焼き卵・炒り卵は固くてなかなか食べにくい、飽きちゃった、などの理由で、他のものを食べさせてあげたい、と思われるかもしれません。しかし、ふんわり美味しい卵料理は加熱が弱くなりがちなので、注意が必要です。

卵焼き、フレンチトーストは厚みがあるので、中の方の加熱が弱くなります。茶碗蒸しや卵スープは加熱温度が低く、時間が短くなりがちです。

これらの卵料理は、固ゆで卵1個(3歳未満は1/2〜2/3個)をアレルギー症状なく食べられるか確認できてから食べるのが安全です。

固ゆで卵白を食べられたら、パンや揚げ物、練り物なども食事に取り入れていきましょう

加工品も、固ゆで卵白の量に応じて食べていきましょう。

以下は、食べられるようになった固ゆで卵の量に応じて、食べて良い加工品や卵料理の目安です。もちろん商品や調理方法によってばらつきがあるので、最初は一口だけなど少量から試しましょう。

固ゆで卵白2g → ロールパン1個、ハム1枚、ちくわ1本
固ゆで卵白5g → 唐揚げ3個、コロッケ1個、中華麺1玉  
固ゆで卵白10g → ホットケーキ1枚、ハンバーグ1個、ドーナツ1個
固ゆで卵白20g → カステラ1切、ショートケーキ1個
固ゆで卵白40g → 卵焼き、オムレツ、目玉焼き、茶碗蒸し、卵スープ、マヨネーズ

固ゆで卵白を増やしつつ、加工品も食べていくことになるので、1日に食べる量が症状が出ないとわかっている固ゆで卵の量を超えないようにしましょう。

 

進めるペースに決まりはありませんが、アレルギーがあるわけではないのに、何ヶ月も食べない状態を続けるのは好ましくありません。お子さんやご家庭の状況に応じた無理のないペースで楽しく食べ進めていきましょう。

 

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

小児科オンラインはこれからもお子さんのアレルギーに関する疑問を解決するために情報を発信していきます。

(小児科医 小笠原久子

 

 

 

参考文献

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)免疫アレルギー疾患実用化研究事業:重症食物アレルギー患者への管理および治療の安全性向上に関する研究(代表者:海老沢元宏):食物アレルギーの診療の手引き2020.
伊藤浩明.おいしく治す食物アレルギー攻略法.改訂第2版.アレルギー支援ネットワーク,2018.