最終更新日: 2024年2月14日 by syounikaonline
「寝る子は育つ」と昔から言われていますが、お子さんの成長や発達のためによく眠れているか気になる親御さんは多いですよね。よくある心配事についてお話しします。
眠い時のくせは、やめさせなくて大丈夫です
どんなお子さんも、それぞれ眠くなるとみられる色々なくせがあります。
その中でも耳たぶを触る子、首を左右に振る子、顔をこする子、髪の毛を思い切りひっぱる子が割合として多くみられます。
これらは無意識のうちに自分自身を何らかの形で刺激している一つの形で、それにより安心や落ち着きが確保されるので、あえてやめさせる必要はありません。
また、中には笑い続ける子、走り回る子もいますが、これも眠くなり自分を抑制する気持ちが薄れた結果なので、無理にやめさせようとしなくて大丈夫です。
歯ぎしりは様子見で良いことが多いですが、心配があるようなら歯科を受診しましょう
睡眠中の子どもの歯ぎしりのほとんどは一時的なものです。
中には子どもの気持ちが満たされないストレスとしておきていることがありますが、かみ合わせの調整としてみられる歯ぎしりもあり、年齢とともになくなっていくことが多いです。
そのまま様子をみてもいてよいですが、歯並びに問題があったり、歯が過度にすり減ったり、あごを痛がったりするようであれば、小児歯科専門医に相談してください。
睡眠中の異常は、睡眠の病気の可能性があります
お子さんの睡眠の病気としては、睡眠中にいびきや引っかかるような呼吸がみられる睡眠時無呼吸症候群、夜中に起き上がったり歩いたり声を出す睡眠時遊行症(夢遊病)、寝る前や夜間に脚が不快でじっとできないレストレスフレッグス症候群などがあります。
小さなお子さんは何か違和感を感じていても症状を訴えることができないので、寝ている様子を見ている親御さんが異常に気づいた場合は、まずかかりつけの先生や小児科オンラインで相談してみてください。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。
小児科オンラインはこれからもお子さんの睡眠に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 鈴木有里)
参考文献
・こどもたちの口と歯の質問箱、小児歯科学会
・未就学児の睡眠指針、厚生労働科学研究費補助金、未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班