最終更新日: 2024年2月15日 by syounikaonline
生まれて間もない赤ちゃんの鼻がフガフガしていると気になりますが、多くの場合は心配ありません。
今回のジャーナルでは、前半で原因とお家でできるケア、最後に受診目安をお伝えします。
赤ちゃんの鼻は、フガフガなりやすい形です
生まれてすぐの赤ちゃんは
- 鼻の穴や通り道が狭い
- 口と鼻が近い
- 胃から口に母乳やミルクが戻りやすい
ということから、鼻詰まりのような音が聞こえることがあります。
母乳やミルクの飲みがよく、ご機嫌に過ごしていれば問題ありません。
お家で、鼻水や鼻くそをとってみましょう
音だけでなく、実際に鼻水や鼻くそがあれば自宅で取っても大丈夫です。
(1) 口や電動で吸う鼻汁吸引器を使っても構いません。
鼻汁吸引器の先は、鼻に対して垂直の向きに当てるようにしましょう。
赤ちゃんの鼻粘膜はデリケートです。吸引器の先を強く押し付けたり、長時間吸引したりしないようにしましょう。
もしも鼻血が出れば当日は控え、翌日から再開してくださいね。
(2) 小さな綿棒や、ティッシュのこよりを使ってみましょう。
綿棒は、鼻の奥に入らないよう綿の付け根を持って使います。赤ちゃんの思わぬ動きに注意しましょう。
柔らかい鼻くそであれば、細くしたティッシュを入れた後、くるりと回しながら出すと、鼻くそがついてきて取れますよ。
(3) 加湿をしましょう。
見た目で鼻くそがあっても、奥の方であれば放っておいても大丈夫です。
くしゃみで出てきたり、沐浴や授乳で自然に柔らかくなり、飲み込んだりしてなくなります。
鼻水や鼻くそを取る前に、お部屋を加湿したり沐浴するのもいいですね。
赤ちゃんが飲めなかったり、眠れない時は受診しましょう
母乳やミルクを飲むときに息継ぎが多くなったり、おしっこが減っている、不機嫌が続いて眠りにくいといった様子があれば、受診しましょう。
また、鼻の中を覗いてみて、できものがあったり、ビーズのような異物が見えたときも受診が必要です。
「長引く鼻水のホームケア」も合わせてご覧ください。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。
小児科オンラインはこれからもお子さんの鼻水に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。
(小児科医 金澤結)