名前を呼んでも振り向かない…これって大丈夫?

公開日: 2026年5月22日

名前を呼んでも振り向かないと、「発達は大丈夫?」と心配になりますよね。

実は、反応しないこと自体はよくあることで、状況によってさまざまな理由があります。今回は、名前への反応の発達と、気になるときの考え方について解説します。

名前への反応はいつから?発達の目安

赤ちゃんは、成長とともに少しずつ、「自分の名前の音に気づく」→「それが自分のことだとわかる」→「呼ばれると反応する」という発達をたどります。

生後4〜6か月頃になると、自分の名前の音に気づきやすくなり、呼ばれると動きを止めたり、顔を上げたりといった様子が見られるようになります。

その後、生後7か月頃からは、名前を呼ばれると振り向いたり、呼んだ人のほうを見るといった反応が少しずつ見られるようになります。

そして生後9〜12か月頃になると、多くの子どもで、名前を呼ばれたときに安定して反応するようになります。健診などでも、この時期の反応が一つの目安とされています。

名前に反応しないことは、発達が順調でもよくあります

発達が順調な子どもでも、名前を呼べば毎回必ず反応するわけではなく、ばらつきがあることは珍しくありません。その背景には、いくつかの理由があります。

たとえば、遊びや興味のあることに集中しているときや、疲れているときには、呼びかけに気づきにくくなります。

また、周囲がにぎやかで音が多い、複数の声があるといった環境や、「名前=自分」という理解がまだ十分でないこと、呼び方が一定でないことも影響します。

中耳炎や風邪などで一時的に聞こえにくくなることや、もともとの聴力が関係していることもあるでしょう。

他には、名前に気づいていても、別の方向に注意が向いていたり、行動として反応が表れにくいこともあります。

繰り返し反応が乏しいときや、他に気になる様子があるときは相談を検討しましょう

名前を一度呼んでも反応しないことは、よくあることです。ただし、次のような様子が見られる場合には、受診を検討すると安心です。

・生後9〜12か月以降で、静かな環境の中、保護者など慣れた人が呼んでも、振り向いたり視線を向けたりしない状態が続く
・視線が合いにくい、指さしなど人とやりとりする様子が少ない
・呼びかけだけでなく、物音などにも反応が少ないと感じる
・中耳炎を繰り返している

このような場合には、発達や聞こえの問題が隠れていることもあり、聴力や発達の評価を検討する一つの目安になります。まずは小児科医やかかりつけ医に相談してみましょう。

日常の関わりの中で自然と育っていきます

名前への反応は、無理に練習させるものではありませんが、関わり方の工夫によって日常の中で育っていきます。

名前を呼ぶときは近くで視線を合わせたり、軽く触れて注意を向けてから声をかけてみましょう。子どもが見ているものや遊びと合わせて名前を呼ぶと、自分への呼びかけだと気づきやすくなり、反応につながりやすくなります。

また、振り向いたときは、笑顔でほめたり楽しいやりとりにつなげることで、反応が増えやすくなります。

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ小児科オンラインでご相談ください。

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