子どもが虫歯にならないために知っておきたいこと(2)ー歯みがきはいつから?どんな風に?

お子さんを歯みがきに慣れさせるためのコツと、歯みがきをする上で知っておきたいポイントについてお伝えします。

乳歯が生え始めたら歯みがきの習慣づけを

乳歯が生え始めたら、歯みがきを始めましょう。ただし、「最初からしっかりみがこう!」と身構える必要はありません。歯ブラシが口の中に入るということは、お子さんにとってはとてもびっくりすることだからです。

最初は、ガーゼや綿棒などで軽く拭くだけから始めたり、ヘッドの小さい乳児用ブラシで軽く触ってみるだけでもよいでしょう。その際も、お子さんにきちんと説明してあげましょう。口の中に歯を磨くための道具が入ることに慣れてきたら、優しく短時間(1本5秒くらい)みがいてあげてください。最初のうちは、機嫌の良い時などを選び、徐々に歯みがきの回数を増やして、毎食後歯みがきをする習慣を身につけていきましょう。

「上唇小帯」に当たらないようにしてみましょう

歯みがきをする時は、お子さんを保護者の方の膝の上に寝かせます。歯ブラシをぐっと入れなければならない奥歯よりも、手前の前歯からみがくことで、お子さんの抵抗感を減らすことができます。また、上唇小帯(じょうしんしょうたい)という上の前歯から唇につながるすじに歯ブラシがあたると痛がって歯みがきを嫌がることがあります。上唇を軽くめくって、歯ぶらしがすじに当たらない様にしましょう。

お気に入りのぬいぐるみに歯みがきのまねをさせてみたり、歯みがきの絵本を読んだり、鏡を使って口の中を見せてあげることなども効果的です。また、歌いながら歯みがきをしたり、使う歯ブラシの色を選ばせたりなど、歯みがきを楽しむ工夫も役立ちます。お子さんだけではなく、ご家族みなさんで一緒に歯みがきをするのも良いでしょう。お子さんの歯みがきは、なかなか一筋縄ではいかないかもしれませんが、最初のうちは歯みがきを習慣化することを目標として、できるだけ楽しく、根気よく続けていきましょう。

汚れがたまりやすいところを意識してみがきましょう

歯みがきは、ブラシを使って表面の歯垢や食べかすを取り除くことを目的としています。口の中は見えづらいため、一見きれいにみがけたように思えても、実は歯ブラシがきちんと届いていないところがあります。歯ブラシを口の中でなんとなくシャカシャカしただけで歯みがきを終えてしまうことはありませんか?汚れのたまりやすいところを意識して、効率的に歯垢や食べかすが取れるような歯みがきを心がけることが大切です。

汚れは、歯のツルツルした表面よりも、奥歯の上面のデコボコしているところや、歯と歯の隙間、また、歯と歯茎の境目にたまりやすいです。また、奥歯の周りや、歯の裏側(舌のある方)は、みがきにくいところでもありますので、より意識してみがくようにしましょう。

小児用フロスも併用しましょう

どんなに頑張って歯みがきをしても、実は歯ブラシによる歯みがきだけでは、汚れの除去は十分とは言えないのです。歯ブラシが入ることのできない歯と歯の隙間にも歯垢は蓄積し、そこからも虫歯ができてくるからです。小児用フロスも歯ブラシと同じく大切な歯みがきの道具として、1日1回寝る前を目安に乳幼児期から習慣化していくと良いでしょう。

虫歯になってしまった歯は、二度と生まれ持った歯の状態に戻すことはできません。乳幼児期からの正しい習慣を、ぜひ身につけさせてあげてください。

 

 

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(小児科医 橋本真理子