この年齢で思春期?ー早く思春期がきたときに考えるべきこと

子どもが成長していくと、陰毛が生えたり、女の子なら胸がふくらんだりして、いずれは大人の体になります。

しかし、「周りの子と比べてかなり早いのでは?」と思われた時には「思春期早発症」を考えた方がよいかもしれません。

「思春期早発症」とは一定の時期より早く第二次性徴を迎えることです


思春期の変化(第二次性徴)は男女で違います。
女児なら胸のふくらみ、陰毛、初経など、男児なら陰毛、声変わりが思春期の変化として挙げられます。
そして、思春期早発症の目安は、

女児:
・胸のふくらみが7歳半まで
・陰毛が8歳まで
・初経が10歳半まで
に出現すること

男児:
・陰毛が10歳まで
・声変わりが11歳まで
に出現すること

とされています。

これらの目安に該当すると思春期早発症の可能性があります。この基準より早く第二次性徴が来た場合は、体質的な(特に病気ではない)場合がある一方、何らかの病気が原因で思春期が早まっている場合もありますので注意が必要です。
参考:小児内分泌学会 思春期早発症

「思春期早発症」では血液や手のレントゲンを検査します

推奨の検査は血液検査、手のレントゲン検査、その他の画像検査です。

血液検査では主にホルモンを調べます。特に男性ホルモンや女性ホルモンは年齢によって大きく変わるので状態に適した数値であるかを確認します。

手のレントゲン検査で確認することは骨の年齢です。実際の年齢と骨の年齢はズレることがあり、特に思春期がくると骨が一気に成長をするので、必ず確認しておきたい検査です。

その他の画像検査は必要に応じて行いますが、例えば女性ホルモンを作る卵巣、ホルモンの統括をしている脳の部分(下垂体といいます)などに異常がないかなどを検査して調べるすることがあります。

「思春期早発症」の一部のお子さんは治療が必要です

女の子の思春期早発症は9割が病気ではないと言われています。一方、男の子は5割の人に脳腫瘍などの病気があると言われているので注意が必要です。

病気ではない場合、治療は必須ではありません。思春期の変化が進まないようにする治療を行うことがありますがケースバイケースです。小学校低学年で月経が来たような場合は、自身ではその処理が困難な年齢ですので治療を行うことがあります。いずれにしても担当の先生とよく相談することが大切です。

 

「思春期が早くきたかも?」と思われた場合は基準にあてはまっているか確認し、思春期早発症の疑いがある場合は、医療機関でしっかりチェックを受けましょう。

 

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

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(小児科医 菅原祐一