生理が来ない!?〜思春期の無月経、受診のタイミング〜

思春期に生理が来ない無月経には、初経自体が来ない「原発性無月経(げんぱつせいむげっけい)」、いったんみられていた生理が3ヵ月以上とまってしまう「続発性無月経(ぞくはつせいむげっけい)」があります。

今回は思春期の女性の月経(生理)についてお話します。

思春期の遅れについては「思春期が来るのはいつ?遅めだけど大丈夫?」も参照してください。

初経が遅いのでは?と心配なときは、小児科でご相談ください

日本人女性は標準的に、10.0±1.4歳(平均±標準偏差)で胸がふくらみ始め、11.7±1.6歳 で陰毛が生え、12.3±1.3歳 で初経を迎えます。
また、胸がふくらみ始めてから初経までは平均2.8±2.2年といわれています。

原発性無月経は18歳、初経遅延は15歳以上で初経をみとめないものと定義されていますが、その年齢を待たないと相談してはいけないわけではありません。

もちろん思春期の進み方に個人差はありますが、胸のふくらみが12~13歳で始まらない場合、胸のふくらみから思春期のサインが進まない、なかなか初経が来ないといった場合は小児科を受診するようにしましょう。

 

初経後は、生理周期が安定するまで時間がかかることがあります

正常な月経周期は25~38日、期間は3~7日間です。

初経を迎えた後、規則的に排卵される排卵周期が確立されるまで3~5年かかることもあり、最初の数年は排卵されないまま出血がおこることがあります。
そのため、はじめは月経周期が短い、長い、出血量が多い、少ないといった何らかの月経の異常がみられることはよくあります。

しかし、毎回生理痛がつらい、出血量が多くて心配、など気になるときは受診するようにしましょう。

 

はじめは生理が来たけれど、しばらく来ていない場合も、受診しましょう

3ヵ月以上生理が来ないことを続発性無月経といいます。
原因として特に多いのは、体重減少、肥満、激しいスポーツ、精神的ストレスなどです。

なかでも、体重減少による無月経は多く、思春期の女性にとって重要な問題です。
標準体重の80%未満まで体重が減少すると無月経になりやすいと言われており、まずは体重回復を目指します。

初経が来る前であれば、原発性無月経の原因にもなりますので、思春期にバランスよく食べて健康的に過ごすことはとても大切です。
その他にも、何らかの病気が隠れていて月経が来ないといったこともありますので、そのままにせず、受診をするようにしましょう。

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

小児科オンラインはこれからも、お子さんの発達について情報を発信していきます。

(小児科医 太田知子

 

参考文献
1. 日本小児内分泌学会, 小児内分泌学 改訂第2, 診断と治療社, 2016
2. 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会, 診療ガイドライン-産科編 2020