バウンサーで寝るのはNG?!意外と知らないSIDS(乳幼児突然死症候群)のポイント

毎年11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です。

過去にも注意するポイントをお伝えしてきましたが(「赤ちゃんを突然死から守ろう!今日からできる3つのこと」)、今回は「意外と知られていないけど、重要なポイント」を3つまとめました!

ベビーラック・バウンサーで寝るのは危険です

ここ十数年の間に、ベビーラックやバウンサーで寝ていたお子さんが死亡する事故が、複数件ありました。

10度以上の傾斜がついている状態は、まだ気道や筋肉が発達していない赤ちゃんにとっては危険であり、SIDSを引き起こすきっかけになったこと。また寝ている間に初めて寝返りをしてしまったことなどが原因と考えられています。

ベビーラックやバウンサーは、赤ちゃんも親御さんもしっかりと起きている間に楽しむもの。寝床として使用するのはやめましょう。

 

家庭用のモニターではSIDSを防げません

息をしているか気になって、何度も確認してしまう…!という経験は、誰しもあるかもしれません。

赤ちゃんの心臓や呼吸を、自動でチェックしてくれるモニターについては「SIDSを予防できるという科学的な根拠はない。SIDS予防を目的として使用すべきではない。」というのが世界的な見解です。

むしろモニターを装着していたお子さんでも、SIDSが防げなかったという研究報告があるくらいです。

SIDSは「予測できない死亡」と定義されていますが、こうした「モニターなどを使っても全く予測ができない」という意味も含まれています。

SIDS予防の目的で家庭用モニターを使うことは推奨されません。

 

「起きている時のうつぶせタイム」は立派なSIDS対策です!

SIDSを防止するために「あおむけで寝る」というのは有名ですが、「起きている間に、安全にうつぶせで過ごす」ことも、米国小児科学会が推奨するSIDSの対策です。

健康なお子さんであれば、生後間もない時期から始めることができます。
数秒からスタートして、生後7週間までに1日合計15〜30分ほど、うつぶせタイムをとることが推奨されています。

うつぶせタイムの具体的な方法などは「赤ちゃんのうつぶせ時間はどう過ごす? ~tummy timeについて~」もご覧ください。

 

突然死と聞くと不安になりますが、医学的に正しく知ることで、安心につながります。
今回の内容が、親御さんもお子さんも、安全に安心に過ごせるためのお守りになれば幸いです。

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

小児科オンラインはこれからもお子さんの発達や睡眠に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。

(小児科医 白井沙良子

 

参考文献(最終アクセス 2022年11月17日)

米国小児科学会, Sleep-Related Infant Deaths: Updated 2022 Recommendations for Reducing Infant Deaths in the Sleep Environment

CPSC(米国消費者製品安全委員会), CPSC Approves Major New Federal Safety Standard for Infant Sleep Products

経済産業省, 米国フィッシャープライスの揺りかご型乳幼児用ベッドの使用の中止について 

FDA(アメリカ食品医薬品局), Baby Products with SIDS Prevention Claims

Up To Date, Use of home cardiorespiratory monitors in infants