どうしてワクチンに違和感をおぼえるのか~3つの原因~

新型コロナワクチンに関わらず、そもそもワクチンについて「なんとなく怖い」「本当は必要ないのではないか」などと感じたり、そのような意見を聞いたりすることがあるかもしれません。

そのように考える原因として、世界保健機関(WHO)は「3C」(参考1)、ドイツの研究チームは「5C」という概念を提唱しています。(参考2)

原因(1) ワクチンの副反応が心配

どんなワクチンにも副反応は存在します。ときに重大な副作用が報告されると、頻度はまれであっても、接種をためらう要因になります。

実際に新型コロナワクチンに対して、多くの方々が副作用を心配しているというデータも報告されています(参考2,3)。

これはWHOやドイツの報告では「Confidence」つまり「ワクチンに対する信頼・信用」といわれるものです。副反応のほかに、ワクチンの有効性や効果、製薬会社や国のシステムについての信頼も含まれます。

原因(2) 接種するのに、物理的なハードルがある

ワクチンを接種するまでには、様々なステップが存在します(予診票を準備する、病院に電話して予約する。仕事などの時間を調整する。医療機関まで移動する…など)。

こうした物理的なハードルも、接種をためらう原因の一つです。先の報告では「Convenience」や「Constraints」に該当する概念です。

原因(3) 接種しなくても大丈夫、という気持ち

接種しなくても、自分が感染しなければ大丈夫。感染しても軽症で済むなら、接種しなくても良いと思う。

こうした安心感や自己満足も、接種から遠ざかる原因になります。前述の報告では「Confidence」にまとめられる概念です。

なお新型コロナウイルスに罹患した場合の重症化などについて、現時点での情報をまとめた記事は「新型コロナの重症化とは?お子さんへのワクチン接種で、どれくらい防げる?(20221128日執筆)を参照ください。

 

SNSにも、ワクチンについての様々な意見があふれています。

科学的に正しい情報を探すのももちろん大切ですが、「どうして、ワクチンが怖いと思ったんだろう?」など、ご自身の気持ちの変化を振り返るきっかけになれば幸いです。

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

小児科オンラインはこれからもお子さんの発達に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。

(小児科医 白井沙良子

 

参考文献(すべて最終アクセス 2023年1月24日)

  1. WHO. 2014 Nov 12. Report of the SAGE Working Group on Vaccine Hesitancy.
  2. Vaccine Hesitancy(ワクチン躊躇):ワクチン接種意思に与える諸要因と職場, 産業医学レビュー, Vol. 34, No.3, 2022
  3. 小児期・思春期世代におけるCOVID-19ワクチン接種に対する保護者の意識, 日本小児科学会誌, 第126巻第10号, 2022年
  4. “Vaccine Hesitancy(ワクチンをためらうこと)”を考える, Know VPD! News Letter, February 2019