「リンゴ病」をご存知でしょうか?頰がリンゴのように赤くなることが特徴的な感染症の一つです。伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)とも呼びます。年長児を中心に子どもが多くかかります。広い意味では、風邪の一種です。ヒトパルボウイルスB19というウイルスへの感染で発症します。子どもが感染した場合、重症になることはまずありません。特効薬や予防接種もありません。
ただし、妊娠中の方は注意が必要です。
続きを読む「リンゴ病」をご存知でしょうか?頰がリンゴのように赤くなることが特徴的な感染症の一つです。伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)とも呼びます。年長児を中心に子どもが多くかかります。広い意味では、風邪の一種です。ヒトパルボウイルスB19というウイルスへの感染で発症します。子どもが感染した場合、重症になることはまずありません。特効薬や予防接種もありません。
ただし、妊娠中の方は注意が必要です。
続きを読む2019年3月にとうとう日本初の乳児用液体ミルク(以下液体ミルク)が発売されました。液体ミルクの成分は既存の粉ミルクの成分と同様なので、「調乳の必要がない粉ミルク」と言えます。災害時の備蓄用としても活用が期待されていますが、今回はその理由と注意点をお伝えします。母乳、粉ミルク、液体ミルクそれぞれの利点を理解して、上手に使い分けたいですね。
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多くの子どもは免疫がなければ一度はみずぼうそうにかかってしまいます。たいていの場合は1週間程度で自然に治っていきます。ただし、たくさんの合併症が知られており、まれにですが重症化し、みずぼうそうが原因で死んでしまうこともあります。
今回はみずぼうそうに関して気をつけて欲しいことをお伝えします。
一口に食物アレルギーと言っても、いくつかのタイプがあり、果物や野菜を食べた際に口やのどの粘膜が痒くなったりイガイガしたりする特殊なタイプがあります。このタイプは花粉症が密接に関わっています。
人間の脳は3歳までに80%が完成すると言われています。そして、この乳幼児期という重要な時期に様々な刺激が加わることは、お子さんのその先の将来の発達に大きく影響すると言われています。では、刺激としては何が望ましいのでしょうか?複数の論文で証明されていることがあります。それは、「絵本の読み聞かせ」が良いということです。
続きを読む健診などでチェックされる「発育性股関節形成不全(せんてんせいこかんせつけいせいふぜん)」とは何か、予防に役立つ方法を紹介します。
※「発育性股関節形成不全(はついくせいこかんせつけいせいふぜん)」は、以前は「先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)」と呼ばれていたもので、同じ意味です。
毎年やってくる花粉症。春から秋まで様々な花粉が飛びますが、最も多くの人が悩まされるのは春先のスギ花粉です。鼻や眼の症状が強く、日常生活に影響のある人も多いと思います。どうしたら、その症状を最低限に抑えられるか3つのポイントをお伝えします。
お子さんがレントゲン検査(X線撮影)やCT検査を行う時、保護者の方から様々な質問をいただきます。そのほとんどは小さなお子さんへの放射線による被曝についてです。今回は実施する機会の多いレントゲン検査に重点をおいてお伝えしたいと思います。
食物アレルギーと言えば、原因となる食物を食べてすぐにじんましんなどの皮膚症状をはじめとした様々な症状が出現するもの(即時型症状)が有名です。重篤な反応であるアナフィラキシーもその一つです。しかし、食物アレルギーとは一見考えにくい症状が出現する「新生児・乳児消化管アレルギー」という食物アレルギーの中でも特殊なパターンがあるのでご紹介します。
小さな赤ちゃんを育てているお父さん・お母さんであれば、赤ちゃんが泣きやまず悩まれたことが何度もあるのではないでしょうか?今回は赤ちゃんが泣き止まない際に考えること、またお父さん・お母さんから何ができるか小児科医の観点からお伝えしたいと思います。
「川崎病」という病気をご存知でしょうか?川崎病は、熱が長く続いているお子さんを診察する時、「本当にかぜかな?川崎病ではないかな?」と、小児科医がいつも考えている病気です。なぜなら、川崎病は決してまれな病気ではなく、また、重篤な後遺症を防ぐには早期の適切な診断・治療がとても重要だからです。今回は「川崎病」とその診断のポイントについてお話します。
特に思い当たるきっかけもなく急にお子さんにじんましんが出て、「あれ?何かアレルギーのある食べ物を食べたかな?」と心配されたことはありませんか?実はお子さんのじんましんで最も多いとされている原因は意外なものなのです。
続きを読む冬になると毎年、インフルエンザだけでなくウイルス性胃腸炎も流行します。ウイルス性胃腸炎は、ノロウイルスやロタウイルスによるものが有名ですが、今回はウイルス性胃腸炎に共通した注意事項についてお伝えします。
ウイルス性胃腸炎はウイルスが口から入ることで感染します。ウイルスが付着している食品を直接口に入れたり、ウイルスを含んだ便などを触った手などを介して、口からウイルスが侵入していきます。小さいお子さんですと色々なところを触ったり、なめたりすることで、ウイルスに感染する確率は高くなります。
特にノロウイルスの場合は便の中だけではなく、嘔吐物の中にも含まれており、感染力も強いため、集団感染を起こすことが知られています。
ウイルス性胃腸炎はとにかく手を介して感染するので、予防にはなによりもお子さんの手洗いが有効です。そして、下痢や嘔吐などの症状がある時は、家族内でうつしてしまわないように、家族全員が石鹸と流水でいつもよりも丁寧に洗うことを心がけましょう。
ウイルスを口にして感染してから症状が出現するまでには一定の期間があり、これを潜伏期間と言います。潜伏期間はウイルスで異なり、ノロウイルスであれば12-48時間、ロタウイルスであれば24-72時間といわれています。
胃腸炎の初期症状としては発熱、嘔吐、下痢、腹痛などが出現します。これらの症状は数日-10日程度で自然に軽快します。ただし、下痢や嘔吐による水分の喪失によって、深刻な脱水状態になってしまうと緊急入院が必要なことがあります。
ウイルス性胃腸炎に感染した場合には特別なお薬はありません。ほとんどのお子さんは自宅での水分補給で自然に症状は軽快します。水分摂取の方法に関しては小児科オンラインジャーナルの過去の記事も参考にしてみてください。(「胃腸炎の子どもがとるべき『水分』」「胃腸炎にかかってしまったら〜嘔吐に対して家でできる3つのこと」)
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。
小児科オンラインはこれからもお子さんの嘔吐・下痢、感染症、消化器に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。
母乳を少しでもあげているお母さんなら、いつでも経験する可能性のある乳腺炎。今回は乳腺炎の原因、予防、対処法をお伝えします。
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