熱が続く、いつものかぜと何か違う…「川崎病」とは?(2)診断・治療は?後遺症が残ったらどうなるの?

川崎病は、決してまれな病気ではなく、重篤な後遺症を防ぐには、早期の適切な診断・治療がとても重要です。今回は、診断・治療・後遺症についてお話します。

川崎病の診断には6つの主要症状が重要

以下の6つの症状が川崎病の主要症状とされています。

(1)熱が5日以上続く
(2)目が赤い
(3)唇や舌が赤い
(4)首のリンパ節が腫れる
(5)手足が赤い、腫れる
(6)発疹

これら6つの主要症状のうち5つ以上の症状を満たすと川崎病と診断します。ただし、状況によって4つ以下の症状しか出現していなくても川崎病と診断することもあります。また、主要症状以外にも全身の様々な症状が出現することが知られています。

川崎病と診断されたり疑われると、血液検査、尿検査、レントゲン検査、心エコー検査、心電図検査などを行い、炎症の程度や体への影響、その他の病気の可能性がないかどうかなどを調べます。

川崎病の診断後は入院治療を行います

川崎病の診断後は、入院して炎症を抑える治療をすぐに行います。アスピリンを内服し、免疫グロブリンを点滴するのが一般的な治療法です。これで患者さんの約9割は良くなります。この治療法で十分に改善しない場合は、さらなる追加治療を検討します。

治療と並行して血液検査や心エコー検査も行い、炎症の程度や心臓に異常が出現していないかを確認します。熱が下がり、症状が良くなり、心臓に問題がなければ退院です。ごくまれに退院後に心臓の異常が起こる可能性もあるため、外来でも一定期間、定期的に検査を行います。

診断・治療の進歩で川崎病の心後遺症は大幅に減っています

冠動脈瘤などの心臓に生じる後遺症(心後遺症)は、診断・治療の進歩とともに大幅に減っており、現在では川崎病患者さんの約3%のみに生じるまれな後遺症となっています。心後遺症が残った場合は、専門医による生活管理・治療(内服薬、カテーテル治療、手術など)が行われ、心筋梗塞などの重大な疾患を防いでいきます。

 

 

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(小児科医 園田香里