知っておきたい!子どもの”息が苦しいサイン”ーかぜやぜんそくのお子さんの保護者の方へ

「こどもがかぜを引いたみたいなのですが,咳き込んでいて苦しそうです。受診した方がいいでしょうか?」

特に小さなお子さんでは、いわゆるかぜのウイルスであっても、かぜから肺炎になって呼吸がしづらくなることがあります。またぜんそくのお子さんもかぜを引いたりほこりを吸い込むことなどをきっかけに呼吸の状態が悪くなることがあります。

ここでは病院を受診した方がよい”息が苦しいサイン”についてお伝えしたいと思います。

お子さんの呼吸の様子は服を脱がせた状態でチェックしましょう!

呼吸は、ご存知の通り、息を吸ったり吐いたりすることです。呼吸に問題が生じると酸素を体に取り入れることができなくなり、とても苦しく、最悪の場合死に至ることもあります。大人が息苦しくなった場合は、自分でそれに気づいて病院を受診することができます。しかし、小さなお子さんはまだそれに気づけなかったり、苦しいと思ってもそれをうまく伝えることができないので、大人が息苦しさに気づくことが大切です。

小さなお子さんの場合は、小児科医であっても、服を着た状態では呼吸の様子がわかりにくいものです。少し面倒かもしれませんが、全部服を脱がせて、胸の動きなどから呼吸の仕方を確認することが重要です。

次に、息が苦しい時のサインをまとめてご紹介します。

息が苦しいサインーこんなときは受診を!

・呼吸が早く、明らかにハーハーしている(ただし、熱が出ただけでも呼吸は少し早くなります)
・ 呼吸のたびにゼーゼーが聞こえる
・“変な咳”をしている(”犬が吠えるような”あるいは”オットセイが鳴くような”と表現される、”いつものかぜと違う変な咳”の時は、クループの可能性があります。橋本直也先生の「犬が吠えるような子どもの咳(=クループ)には要注意」もご参照ください)
・呼吸のたびに鼻穴がヒクヒクと大きく広がったり、頭がうなずくように上下する(特に乳幼児)
・息を吸うたびに鎖骨の上、胸鎖乳突筋(首から鎖骨につながる筋肉)のまわり、肋骨のまわりがへこんで、骨や筋肉が浮き出てくる
・息を吸うたびに胸ではなくお腹が大きく膨らむ
・顔色が悪い
・唇が青い
・元気がない
・いつもと違って起き上がろうとせずゴロゴロ横になってばかりいる
・呼吸が苦しいために横になれず、座ったままの方がいいと言う

子どもの呼吸は変化しやすい!

初めて見ると、息が苦しいサインが出ているのかどうかわかりにくいかもしれないので、普段の着替えの時などに、元気な時の呼吸の様子を確認しておくのも良いでしょう。

また、こどもの呼吸状態は変化しやすいです。朝見た時は大丈夫でも、夕方にはひどくなっていることもあるので、せき込んでいる場合などは朝、昼、晩、と呼吸の様子を確認しましょう。

 

かぜを引くことが増えてくるこれからの時期、コホコホと咳が出ていたら是非一度、お子さんの服を持ち上げて呼吸の仕方を確認してみてくださいね。

 

 

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。

小児科オンラインはこれからもお子さんの呼吸器・救急に関わる疑問を解決するために情報を発信していきます。

(小児科医 橋本真理子