こどもがアレルギーにならないように、ミルクじゃなくて完全母乳にして、離乳食はなるべく遅らせた方がいい・・・などと聞いたことがあるかもしれません。本当にそうする必要があるでしょうか?今回は食物アレルギー発症の予防にまつわる誤解についてお伝えします。(「発症の予防」とすでにアレルギーがあることがわかっている人が「症状が出ないように気をつけること」は異なります。今回は「発症の予防」のお話です。)
小笠原久子
食物アレルギーの原因は、赤ちゃんの時は鶏卵・乳・小麦が圧倒的に多く、年齢が大きくなると魚卵、ナッツ類、果物、甲殻類(エビ・カニ)やピーナッツなどが増えてきます。今回は、身近な食物でアレルギーの注意が必要な大豆、ナッツ類、そば、ゴマ、魚卵について解説します。
運動中に全身のじんましんや呼吸困難などの重いアレルギー症状が出たけれど原因がわからない、という場合、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)」の可能性を考える必要があります。今回は食物依存性運動誘発アナフィラキシーの特徴や診断の仕方、注意点について解説します。
食物アレルギーの診断には、アレルギーが疑われる食物を実際に食べて症状がでるかどうかを確認する食物経口負荷試験(以下、食物負荷試験)が重要です。(「正しく理解!食物アレルギーの検査」も参照してください。)今回は食物負荷試験がどんな検査なのか解説します。