
作者別: syounikaonline


食物アレルギーと言えば、原因となる食物を食べてすぐにじんましんなどの皮膚症状をはじめとした様々な症状が出現するもの(即時型症状)が有名です。重篤な反応であるアナフィラキシーもその一つです。しかし、食物アレルギーとは一見考えにくい症状が出現する「新生児・乳児消化管アレルギー」という食物アレルギーの中でも特殊なパターンがあるのでご紹介します。



小さな赤ちゃんを育てているお父さん・お母さんであれば、赤ちゃんが泣きやまず悩まれたことが何度もあるのではないでしょうか?今回は赤ちゃんが泣き止まない際に考えること、またお父さん・お母さんから何ができるか小児科医の観点からお伝えしたいと思います。

「川崎病」という病気をご存知でしょうか?川崎病は、熱が長く続いているお子さんを診察する時、「本当にかぜかな?川崎病ではないかな?」と、小児科医がいつも考えている病気です。なぜなら、川崎病は決してまれな病気ではなく、また、重篤な後遺症を防ぐには早期の適切な診断・治療がとても重要だからです。今回は「川崎病」とその診断のポイントについてお話します。


特に思い当たるきっかけもなく急にお子さんにじんましんが出て、「あれ?何かアレルギーのある食べ物を食べたかな?」と心配されたことはありませんか?実はお子さんのじんましんで最も多いとされている原因は意外なものなのです。
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冬になると毎年、インフルエンザだけでなくウイルス性胃腸炎も流行します。ウイルス性胃腸炎は、ノロウイルスやロタウイルスによるものが有名ですが、今回はウイルス性胃腸炎に共通した注意事項についてお伝えします。
ウイルスは口から体に入ることで感染します

ウイルス性胃腸炎はウイルスが口から入ることで感染します。ウイルスが付着している食品を直接口に入れたり、ウイルスを含んだ便などを触った手などを介して、口からウイルスが侵入していきます。小さいお子さんですと色々なところを触ったり、なめたりすることで、ウイルスに感染する確率は高くなります。
特にノロウイルスの場合は便の中だけではなく、嘔吐物の中にも含まれており、感染力も強いため、集団感染を起こすことが知られています。
お子さんがウイルス性胃腸炎の時は家族全員特によく手を洗いましょう

ウイルス性胃腸炎はとにかく手を介して感染するので、予防にはなによりもお子さんの手洗いが有効です。そして、下痢や嘔吐などの症状がある時は、家族内でうつしてしまわないように、家族全員が石鹸と流水でいつもよりも丁寧に洗うことを心がけましょう。
胃腸炎に伴う脱水には注意が必要です

ウイルスを口にして感染してから症状が出現するまでには一定の期間があり、これを潜伏期間と言います。潜伏期間はウイルスで異なり、ノロウイルスであれば12-48時間、ロタウイルスであれば24-72時間といわれています。
胃腸炎の初期症状としては発熱、嘔吐、下痢、腹痛などが出現します。これらの症状は数日-10日程度で自然に軽快します。ただし、下痢や嘔吐による水分の喪失によって、深刻な脱水状態になってしまうと緊急入院が必要なことがあります。
ウイルス性胃腸炎に感染した場合には特別なお薬はありません。ほとんどのお子さんは自宅での水分補給で自然に症状は軽快します。水分摂取の方法に関しては小児科オンラインジャーナルの過去の記事も参考にしてみてください。(「胃腸炎の子どもがとるべき『水分』」「胃腸炎にかかってしまったら〜嘔吐に対して家でできる3つのこと」)
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ直接ご相談ください。
小児科オンラインはこれからもお子さんの嘔吐・下痢、感染症、消化器に関する疑問を解決するために情報を発信していきます。

母乳を少しでもあげているお母さんなら、いつでも経験する可能性のある乳腺炎。今回は乳腺炎の原因、予防、対処法をお伝えします。
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ワクチン接種後に発熱などお子さんの体調変化があると心配になると思います。しかしそのほとんどは重症化することのない副反応です。インフルエンザの予防接種は何十年も安全に行われており、基本的には心配することなく受けることが可能です。

インフルエンザ予防接種の時期になると、0歳児のお子さんを育てるお母さんから、予防接種のタイミングに関して質問されることがあります。特に初めてのお子さんだと気になりますよね。今回はインフルエンザ予防接種の時期に関してお伝えしたいと思います。

風邪をひきやすい季節になりました。インフルエンザが猛威を振るう季節もすぐそこです。今日はお母さんが風邪をひいたときに、母乳をあげていいのか、風邪薬や解熱剤を飲んでいいのか、赤ちゃんとどう接すればいいのかをお伝えします。
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子どもに善悪を教えていくのはとても根気がいるものです。忙しい中で、どのように親がイライラしないで教えていったらいいのでしょう。「タイムアウト」という方法を取り入れることで子育てがよりよくなることがあります。

「虫歯」というのは、化学的にはリン酸カルシウムでできた歯が酸によって溶け出す(わかりやすくいうと、歯に穴があく)という現象です。大きく溶けてしまった歯は自分では元に戻せず、歯科で虫歯の治療が必要になります。今回は、虫歯ができるしくみと、歯みがきの重要性についてお話しします。

赤ちゃん返りをする子どもに困ったことはありませんか?でも赤ちゃん返りが子どもにとって大切な意味を持つこともあります。赤ちゃん返りについてと、困ったときの方法についてお伝えします。

鼻水が出ているのになかなか取ってあげられない。小さなお子さんはまだ自分で鼻をかむことができません。鼻をかませてあげようとしても、鼻をさわるだけで嫌がる、逃げる。「鼻がつまっていて苦しそうなのに!」と、歯がゆい思いをされたことのある保護者の方も多いのではないでしょうか。ここでは、1歳頃から3-4歳頃までのお子さんの保護者の方に、鼻水を取る小ワザをご紹介します。
お子さんも保護者の方も、とっても楽になりますよ。


赤ちゃんがミルクを飲んでいる最中に口からダラーともどしたり、飲み終わった後にケポッっともどしてしまったりしていませんか?
また、しゃっくりが多かったり、呼吸をする際にゼーゼーなどは聞こえていませんか?
このような症状をくり返していたら、もしかしたら胃食道逆流(GER)が原因かもしれません。