「風邪を早く治したいので、抗生剤をいただけませんか?」「念のため抗生剤をいただけませんか?」そんなご要望を外来で伺うことがあります。お気持ちはわかります。お子さんが早く良くなることは小児科医含め誰もが望んでいることです。しかし、風邪に抗菌薬を使うことでそれが達成されるわけではありません。(抗生剤という呼び名のほうが耳慣れているかもしれませんが、正しくは、抗菌薬と呼びます。)
カテゴリー: 薬
マイコプラズマの正しい治療〜抗菌薬の考え方〜
マイコプラズマと診断されたけれど薬を処方されなかった、抗菌薬を処方されたけれどなかなか症状がよくならない、といったお話を聞くことがあります。
それらはどういうことなのでしょうか。
お薬は、効果と副作用のバランスが重要ですが、マイコプラズマにおいても同様です。今回はそれらを踏まえて、マイコプラズマにおける抗菌薬の治療をご紹介します。
食物アレルギーじゃない人にも知ってほしい!緊急用のエピペン®
エピペン®というアレルギーの緊急用の薬剤のことをご存知ですか?自分自身が食物アレルギーの方、食物アレルギーのお子さんの保護者の方以外は、あまりご存知ないかもしれませんね。しかし、大人と違って自分で薬剤を使用できない子どもは、周囲の大人にその知識がないと、みるみる具合が悪くなり、死亡してしまう場合もあります。しかもお子さんは常に保護者の方と一緒にいるわけではありません。ぜひこの記事でエピペンについて知ってくださいね。
ステロイドのぬり薬、よくある3つの誤解
「ステロイドってなんかこわい」「アトピーでステロイド使っていた人で肌が赤黒い人を知っている」「一度良くなったけど、少しやめたらまた悪くなった」
そんな方に、この記事をお届けします。
ステロイドのぬり薬、あまり知られていない3つのポイント
湿疹やアトピー性皮膚炎でよく処方されるステロイドのぬり薬ですが、「〇〇ローションは頭に」「△△クリームは顔に」「□□軟膏は体に」などと指示され、「なんでこんなにいろいろあるの?」「全部ローションならぬりやすいのに」などと思われたことはありませんか?もちろんちゃんと理由があって使い分けられています。今回はステロイドのぬり薬について整理してみましょう。
熱性けいれんのお子さんへの解熱薬とダイアップ使用のコツ
熱性けいれんは10人に1人のお子さんが経験するよくある病気です。
熱性けいれんでお医者さんにかかった時、解熱薬やけいれん予防のための「ダイアップ」を処方されたことのある方も多いのではないでしょうか?今回は、2つの薬の使い方のコツをご紹介します。
正しくぬろう!アトピー性皮膚炎の軟膏
「毎日ちゃんと軟膏をぬっているのに、ずっとかゆそうで、一向によくなっている気がしない」
そんなことを医師に伝えたことのある方、そう思われたことのある方は多くいらっしゃると思います。
アトピー性皮膚炎がよくならない原因は様々ですが、まずは軟膏のぬり方を間違えていないか確認してみましょう。